小字北村商店
私たちの理念は、「自然に対する人為的な関与をできるだけ少なくし、自然界がもつ力を最大限に発揮させることで、人類がより豊かな生活水準を達成することへ貢献すること」です。
自然に対する関与を少なくする、その方法が肥料や農薬を使用しない方法で農作物を生産することです。この方法にこそ、大自然の恩恵を余すことなく享受するヒントがあると私たちは考えています。
その具体的な方法として「自然農法」を選択しています。今は、自然界から生まれる力がさらに現状を向上させる正のスパイラルを生み、生産物は年々増加し、その恩恵に日々感謝しています。
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地域固有性の発現による農業・農村の創造
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中塚雅也

農の6次産業化と地域振興
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農業のナレッジマネジメント

ーーーはじめにーーー
農業は、一次産業であるが、動植物・化学・気象・土壌・土木・水利用・機械・経営・経済といった幅広い知識と経験を基に成立する高度な知的産業である。

 

知的産業においては、知的財産の管理が重要である。ここでいう知的財産とは、特許や商標といった法的権利だけでなく、技術や経験によるノウハウや品種、生産技術、ブランド価値なども含んでいる。

 

今、農業は大きな転換点にあり、生産現場での農家の高齢化が進む一方で、企業参入や6次産業化などによって新たな主体も、農村で活動している。

 

また、ICTやロボットなどの活用も拡大している産業である。こうした状況で農業を地域の産業として成立させるためには、地域の独自性を発揮して、差別化された商品や生産プロセス開発に取り組む必要性がある。

 

 

これまで現場で築き上げてきた技術や商品を継続的に産出するためには、個々の経営者が自分たちがもつ知的財産を再確認し、その管理の在り方を見直す必要性がある。

 

 

ーーー課題ーーー
農業者におけるノウハウの存在と管理の実態

 

 

ーーー資料ーーー
農林水産省食料産業局知的財産課(2018)「農業分野における生産技術・ノウハウ等の知的財産としての管理に関するアンケート調査 調査結果報告書」(http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/chizai/attach/pdf/180312-9.pdf)[2018/3/12参照].

 

 

 

ーーー結果ーーー
農産物の生産方法に関して、
農業者は主に「土作りの手法」や「施肥の手法」をノウハウとして認識している。

 


また、それらの獲得方法は自らの努力で獲得されているものが多く、
次に続くものとして第三者から入手している。

 

 

それらのノウハウは自身の地域内の農業従事者と共有している場合が多い。

生産に関するノウハウを、財産的な価値があると認識している農業者も多いが(41%)、
それらのノウハウを何らかの方法で管理している農業者はわずか8%と非常に少ない。
業種別にみると、肉用牛などの畜産で最も管理割合が高い。

 

 

生産ノウハウを管理しつつ、地域内の農業従事者に教えているという農業者も存在する。
これらは生産ノウハウを地域内で共有しつつ、それらを他者と連携して保護している可能性がある。

 

生産ノウハウを持つと回答する農業者が多いなかで、
それらは明示化されていない場合が多い(明示化されているものは約40%)
具体的な明示内容としては、栽培歴・生産履歴・栽培日誌・生産工程などであり、
それらはメモや電子媒体、マニュアルなど様々な方法で保存されている。

 

 

また、農業者が生産方法に関して他人に知られたくないものとして、
取引先が最も高く(28%)、土作り・施肥手法、取引価格(21%)がそれに続く。

 

しかし、その多くは管理されておらず(約70%)、

管理方法としては、口外しないこと、自身のみが作業実施する等の方法がとられている。


ーーー所感ーーー
農業者は基本的に自身、もしくは第三者より農業に関するノウハウを入手している。
ノウハウは蓄積していると思われるが、財産として認識される割合は少なく、
管理はほとんどの農業者において実施されていない。

 

 

これから農業者は自身が経営者であることを認識し、
農業における知的財産とは何か、ということを改めて学びなおし、
それぞれの経営体がもつノウハウをしっかりと管理してゆく体制を整えていくことが必要であろう。

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